寝台特急「あかつき」佐世保その2
平成11年12月4日、寝台特急「さくら」の佐世保編成廃止が廃止。そのショックがさめない翌平成12年3月11日、何と佐世保唯一の長距離列車、寝台特急「あかつき」までも廃止されました。これで佐世保と大都市を結ぶ長距離列車が完全になくなってしまいました。
このころの「あかつき」編成は「出雲」の「サンライズ出雲」への変更に伴い余ったA個室シングルDX、B個室ツイン・シングルツインが長崎行き編成に、B個室ソロが佐世保行き編成に加わりました。関西・九州を結ぶブルートレインでは実に20年ぶりのA寝台復活だったそうです。長崎行きにも佐世保行きにも個室が連結され、この時期が「あかつき」にとって最も豪華で充実した編成でした。そのような中での廃止の発表はとても驚き残念でした。
昭和51年7月早岐から佐世保に向かう寝台特急「あかつき3号」
平成12年3月11日佐世保あかつき廃止の記念入場券
これを機に次々と寝台特急衰退の加速が始まります。 まさかブルートレインがすべてなくなるとは、この時、思いませんでした。
その後、佐世保駅も長崎県内唯一の高架型の個性が全くない新駅舎に改築されます。長距離列車とともに思い出の場所も消えてしまいました。