kitakitajijiiのブログ

国鉄時代の駅弁、列車の想い出と食のブログ

鳥栖駅の焼売

 昭和時代、駅弁は、鉄道旅での必需品、また旅における食文化になっていました。 ご飯がついていない「駅弁」として焼売は販売され、とても珍しい存在でした。

 現在、焼売の販売をしている駅は、静岡・小田原・横浜・小淵沢・米沢・鳥栖があります。そのなかで焼売の王座は東の「横浜駅崎陽軒」、西の「鳥栖駅中央軒」と言われています。しかし断とつに有名・かつ売り上げが多いのは横浜なのは明白です。

 しかし私的には焼売の味は、鳥栖のものが日本一美味しいと思います。

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 ある年、昭和31年から販売されていたその味の「焼売」は突然、販売がなくなっていました。代わりに、パック入りの「焼麦」という名称の姿・形・味が変わったのもが販売されていました。味はとても良い味で美味しいものですが、スパイシーさがなくなり今までの鳥栖駅の焼売とは全く違う別のものでした。 

 それから20年後、その多くの人々の意向を受け止めたように、昔の味の焼売がまた復活しました。その時の感動は大きくとてもうれしい出来事でした。

 一つの駅で2種類の焼売が存在する中、復刻版の焼売の販売がやはり大好評。こちらばかりが売れるようになったそうで、今でもよく売れるのはこの復刻版だそうです。

 見た目も、味も抜群。鳥栖駅中央軒のしゅうまいは、肉もミンチにするところから作り、皮も一から手作りで作っている伝統の味なので、最高においしいです。お酒にもよく合い、他の種のおつまみはいらないくらいです。

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 昔の焼売の掛け紙 1974年9月1日

 

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今でも鳥栖駅に行くたび必ずこの焼売を買っています。