kitakitajijiiのブログ

国鉄時代の駅弁、列車の想い出と食のブログ

昭和50年3月9日 新幹線博多開業1日前の佐世保

 昭和49年の終盤、新幹線岡山・博多開業で山陽の昼行特急がすべて廃止になるという衝撃的なニュースがありました。京都まで運行する佐世保発の唯一の昼行特急「かもめ」も当然廃止の該当列車です。

 昭和50年3月9日、いよいよその最後の日、私は佐世保駅に出かけました。「かもめ号」最後の出発式のセレモニーが行われます。その日は無料でホームに入場することができたのを知らずに入場券を購入してしまいました。驚くほどたくさんの人々が「かもめ号」のお別れのために訪れ、ホームは混雑していました。いろいろな人のあいさつがあった後、吹奏楽団の鉄道唱歌の曲演奏に送られ「かもめ号」は遠くに去ってゆきました。そのセレモニーにとても感動しつつも寂しく悲しい気分でした。

f:id:kitakitajijii:20190630104348j:plain

 当日、駅のホームで配っていた「ご苦労さんかもめ号」の手ふりの紙旗が配られていました。かもめ号を旗を振って見送るためのものです。

 それから1年4か月後の昭和51年7月、「かもめ」が長崎・博多小倉間のL特急して復活 とのニュースを耳にし、大喜びしたものです。