駅弁の想い出【東唐津駅】
昭和40年代、当時の「駅」としてのステイタスは「駅弁」「赤帽」そして「みどりの窓口」がある駅でした。交通公社の時刻表に記載されており、私の中で鉄道旅(想像のなかでの旅)重要な情報でした。(実際行けないので・・・)
今回の筑肥線「東唐津駅」は、主要本線以外で「駅弁」を販売する唯一の駅としてとてもステイタスが高い駅でした。列車の本数に比べ乗客がとても多く、赤字国鉄とは思えない情況でした。しかし列車の車両はとても古いものが充当され、長椅子の車両がメインでした。
列車の窓からの景色、玄界灘の海が美しく、観光を目的とする乗客にもとてもよい路線だったといえます。
1976年8月 東唐津駅
東唐津駅にはディーゼルカーの車両基地があり、いつもたくさんの車両が滞留していました。ホームは一面で1・2番乗り場があり、主要駅らしく鉄道弘済会の売店が設置されていました。門司港駅のように終着駅の構造で、すべての列車がここでスイッチバックします。
昭和50年4月 東唐津駅弁の掛け紙
とても趣がある掛け紙です!!
当時、長時間停車の中、ホームの売店で駅弁の販売がされており、弁当を買ったものの、乗客がどっと乗車し満杯になりました。そのなかで駅弁を食べましたが、味わって食べられる雰囲気ではなく、さすがに子供の私でも楽しみにしていた駅弁を味わうことができませんでした。
塩しゃけが入っていたのが印象に残っており、列車内の雰囲気なのか美味しくなかった記憶があります。
昭和52年頃の掛け紙、個性がなくなり面白くありませんね!!