駅弁の想い出 長崎駅
長崎線終点の長崎駅。新幹線博多開業前の昭和49年、在来線の優等列車の最盛期でした。京都行き特急かもめ、東京行き寝台特急「さくら」、「はやぶさ」、大阪行き寝台特急「あかつき」4往復、京都行き急行「雲仙」、さらには呉行き急行「出島」、別府行き「西九州」、熊本行「筑後」、小倉・博多行き急行「いなさ」、大村線松浦線筑肥線経由博多行き「平戸」などが運行、「ディーゼル天国」としてとても充実した時代でした。
ホームは2面あり跨線橋で乗客は移動していました。待合室の窓越しに車両基地があり、ステンドグラスを備えた三角屋根の駅舎が特徴的な駅でしたが、2000年ころ老朽化で取り壊され今の姿になりました。
駅弁は「日本食堂」が製造販売しており、特殊弁当として「かしわめし」、「ちらしずし」が売られていました。日本食堂がやっていたせいか駅弁の存在感が薄く、長崎ならではの特殊弁当がありませんでした。駅弁の中身もいまひとつよくなかった記憶があります。
昭和50年頃の幕の内400円 昭和48年11月300円
現在は、JR九州の子会社売店が市内の料理店から弁当を仕入れて売る形態を取っています。「卓袱弁当」「トルコライス」「角煮めし」など多種多彩の長崎を感じさせる名物料理が駅弁として販売されています。
昭和48年11月当時の長崎駅DJスタンプ 平成20年3月 角煮繚乱弁当