kitakitajijiiのブログ

国鉄時代の駅弁、列車の想い出と食のブログ

駅弁の想い出② 博多駅

 憧れの博多駅 駅弁(第2回)

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昭和51年2月博多駅 幕の内弁当500

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   (昭和50年8月)400円

 「寿軒」は長年博多駅の駅弁業者でした。明治29年創業、昭和17年に2社が合併して博多駅鉄道構内営業有限会社が設立、平成22年に駅弁事業から撤退しています。昭和40年代後半は九州1の駅弁の種類があり、鳥栖駅と並び私の憧れの駅のひとつでした。当時の私の好きな駅の条件として、駅弁がある、記念スタンプが設置、ホームでの立ち食いソバ店、そして赤帽がいることにステータスを感じていました。

 当時の「寿軒」の名物弁当のメニューは「うなぎ弁当」「中華弁当」「釜めし」「かしわめし」「エビ寿司」「しゅうまい」等、憧れのメニューがたくさんありました。しかしながら、釜めしなどの人気弁当はすぐ売り切れ、”残りもの”の幕の内弁当しか買うことができませんでした。 写真は当時の幕の内弁当の掛け紙です。S50年の掛け紙は大濠公園、S51年は新幹線博多開業後1年余りでほぼタイムリーな絵柄となっています。

 

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博多駅 かしわめし(昭和49年11月)300円

 九州北部には「かしわめし」の販売される駅がが多く、博多駅も例外ではありませんでした。古いものでは大正生まれの折尾駅鳥栖駅などのものがあります。当時はよく売れたので、それとばかりに急行の止まる駅でかしわめしを売り出したと思われます。

 当時かしわめしの販売駅は、八幡、折尾、若松、博多、原田、鳥栖、久留米、大牟田、熊本、肥前山口、長崎、武雄、早岐、など北・西九州のほとんどの主要駅で売られていました。

 お弁当は、鳥スープで炊いたかしわめしの上に 錦糸卵、細かく切ったかしわ肉、もみ海苔の3色の弁当。どこの駅のかしわめしもまるで揃えているように、全くそっくりそのままの内容でした。しかしながらどの駅のかしわめしも、とても味わい深く、美味しかった・・・とても人気のあった駅弁でした。

 

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 博多駅 シュウマイ(昭和49年9月)200円

日本2大シュウマイ、「横浜の崎陽軒」「鳥栖の中央軒」には及ばず…といった感じです。それでも当時は冷凍食品のシュウマイもなくとてもおいしくいただいた記憶があります。DISCOVERJAPANのロゴマーク挿入が駅弁掛け紙の価値、そして駅弁としての統一感、国鉄との一体感が感じられました。今ならば博多のお土産として、また、晩酌の友に最適なものだったでしょう。

次回に続く